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pharmaceutical market in the future

今後の医薬品市場はどういう動きになるのでしょうか?近年のグローバル医薬品市場は、アンメットニーズが大きい領域の新薬で成長を維持してきているようです。それでは詳しく見てみましょう。

 

革新的な新薬が市場に貢献

グローバル医薬品市場は、C型肝炎治療薬や免疫チェックポイント阻害薬などの革新的な新薬の貢献で堅調な成長を続けています。2016年の売上増加額ランキングをみると、2015年の増加額トップだったC型肝炎治療薬「ハーボニー」と2位だった肺炎球菌ワクチン「プレベナー」が姿を消したのに対し、リウマチ治療薬「ヒュミラ」はさらに売上を伸ばし、増加額1位の「オプジーボ」に続く2位に留まっています。

感染症領域などで「1回の治療で画期的な臨床効果が得られる」新薬と、慢性疾患領域で「継続投与によって高い効果が得られる標準治療として、長期に渡り多くの患者に使われる」新薬、という市場浸透のパターンの違いが鮮明に表れています。

2016年に売上を大きく伸ばした製品は、そのほとんどが治療ニーズの高い領域の新薬でした。また年間の増加額が10億ドルを超えた製品が2015年は3製品だったのに対し、2016年は9製品となりました。有力製品の大型化が加速しているように思われます。

 

市場成長の中心は抗がん剤、自己免疫疾患など

2016年から大きく成長したのは抗PD-1/L1抗体製剤です。オプジーボに続き「キイトルーダ」、「テセントリク」、「バベンチオ」など、大手各社がしのぎを削って開発しており、幅広いがん種で2次治療、1次治療を含めた追加適応症を取得すべく、多くの臨床試験が実施されています。さらに、抗体を含む分子標的抗がん剤を持つ各社はこれらPD-1/L1阻害薬との併用臨床試験を実施中で、併用効果が確認されるに従い、がん薬物療法・標準治療の大きな変化が予想されます。

また種々の作用機序を持つ抗がん剤のなかで、PARP阻害薬やCDK4/6阻害薬など経口投与可能な低分子薬も開発が進み、多様ながん治療オプションが揃ってきています。

抗がん剤領域以外で市場成長を支えると予想されるのは自己免疫疾患および循環・代謝系領域です。リウマチ治療薬では、ヒュミラとレミケードに代表される生物学的製剤がさらに伸張を続けていますが、今後は特許切れに伴うバイオシミラーの動向が注目されます。

 

まとめ:

近年のグローバル医薬品市場は、「がん」や「肝炎」などアンメットニーズが大きい領域の新薬で成長を維持してきました。がん治療薬はPD-1/L1阻害薬の出現により新たな時代を迎え、抗体医薬を含む分子標的抗がん剤を持つ各社は自社品との併用で治療効果を上げるべく開発にしのぎを削っています。

 

 

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